【マンガ版】僕だけがいない街の感想と評価【ネタバレあり】

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僕だけがいない街を読んだ感想

先日(というか数か月前だけど)に遂にマンガ版『僕だけがいない街』を読み終わりました!

ネットでおすすめの漫画として紹介されていて、しかもノイタミナでアニメ化もされているとあって面白そうと思ったのがきっかけで手に取ってみました。

そんな気軽に読み始めたマンガですが、これがもう・・・

最高に面白かった!!

とテンション上がりまくりだったので、この記事ではその感想や評価を書いていきたいと思います。

※この記事の内容はネタバレを多く含んでいるのでまだ本編を読んでいない方は読まない方がいいと思います。







1.雛月がかわいい、それはもうかわいい

読んでまず思ったこと、犯人が意外?そういう終わり方なの?とかじゃありません。

雛月可愛すぎだべさ!!

いやもうツンデレっていうの?エヴァンゲリオンでいうアスカみたいな王道ツンデレにこれまで惹かれたことなかったんですけど雛月にはやられました…。

これ可愛すぎっしょ

僕も『バカなの?』とか言われてみたい…。

①雛月の純粋さにやられた

雛月の可愛さは大きく言えばツンデレなとこなんですが、もっとわかりやすく言えば純粋さなんですよね。

小学生でありながら親から虐待を受けて学校でも友達もおらず一人寂しく過ごしている。そんな中で唯一正面から語り掛けてくれた悟に、照れながらもツンツンしながらも正面から受け止めようとしている姿勢にキュンとなります。

端から見るとツンツンなんですけどただ照れてるだけなんですよね。

自分の心の内を表現するのが苦手なだけというか。だからそれがまわりに伝わるようになれば自然と悟以外とも仲良くなれちゃうんです。

でも、その中でも悟には一番感謝していて、悟の入院後の対応を見てもおそらく恋愛感情としても好きになっていたんだと思います。小学校時代の最後の方超自然に手を繋いでましたし。

②雛月のセリフにやられた

そして、保護されて帰ってきてからの『悟はさ…、あたしのヒーローだよ』っていうセリフの時の表情といいヤバいですわ…。

ロリコンじゃないけどこれは恋しますわ。でも悟はそこまで雛月に対して恋愛感情がないのが少し悲しい。こんな子いたら、こんなに尽くして来たら好きになっちゃってもおかしくないのになあと思います。

そこで、悟が入院からの覚醒後に雛月と会って最初に出た言葉が『おめでとう』ですからね。少しでも好きだったらこの言葉は出てこないでしょう。

この時はまだ記憶を取り戻していない時ですが、やはり雛月は恋愛対象ではなく不幸な結末が待っていた守るべき存在で、その雛月が子どもを産んで幸せになっている、このことに涙してしまったことに読んでいるこっちもウルッと来ます。

③ヒロミ許すまじ

同時にヒロミに『てめえ何手ぇ出しとんじゃ我ぇぇー!!』とも思いましたが笑

でも、ヒロミと雛月がくっついたのもほぼ必然なのかなとも思ったりしました。

最初の時系列ではこの二人はすでに死んでしまっていて他者にとってはいない存在です。しかし、新たな時系列では生き残っている。

ですので、他者の未来に極力影響を与えないのがこの二人がくっつくことなんですよね。もし雛月が、あるいはヒロミが他の人と結婚したりしたら生まれてくるべき人が生まれてこないまたはその逆といった誤差が生じてきてしまいます。

それを生じさせないことを考慮するとこの二人が結婚するということに繋がるんだと思います(二人とも結婚しないという選択肢もありますが)。

とまあとりあえずこのマンガを読んで思ったのは雛月が可愛すぎるってことです。

ちなみにアニメ版もみましたが見た目はアニメ版の方が好きです。マンガ版も違ったかわいさがあって好きですが。

2.八代が真犯人

本格サスペンスマンガなので他の読者の方はいろいろと推理しながら読んでいたと思うのですが、僕の場合、さっぱり真犯人はわかりませんでした笑 その分こいつだったのか…!という驚きも味わえたので良かったです。

①読み返すとああとなる内容ばかり

真犯人だとわかった後に読み返すと飴のくだりとか澤田さんとの会話とかをよく見てみるとこいつ怪しい!とわかるようになっているんですよね。

特に澤田さんの思い浮かべていた犯人像で該当するのはユウキさんを除けば八代だけなので実は結構明確だったりしたのはなるほどなあと思いました。

②八代の言葉遣いにセンスを感じる

でも、作中でも悟が言っていたことですが、八代って小学校の先生だけあって言葉選びが非常に上手ですよね。

心の中に空いた穴を埋めたい』とか『勇気ある行動の結末が「悲劇」でいいハズがないだろう?』とか。

もちろん作者の三部さんが考えた言葉なんですけどそれを八代の口から発することで八代という人物に深みが出ますし、なにより犯人ではなく善人側の人間というミスリードに繋がるのは見事だなあと思いました。

そういうこともあってマンガ版の後にアニメ版もみましたが、犯人がわかっていてもストーリーを追うだけで何度も楽しめるのがこのマンガのいいところです。

③サスペンスで敗北を喫するという斬新さ

また、こういうサスペンスもので一度犯人に負けるというのが斬新でした。

普通であれば主人公が犯人を苦戦しながらでも見つけて最後は犯人が捕まって勝利!という流れになると思いますが、このマンガでは1回目のリバイバルでは失敗し、2回目では犯人に負けるという珍しい展開になっています。

そのこともあってかただのサスペンスとは違いストーリーに重みが出ているのだと思います。

まさか主人公が十何年も植物状態になるとは予想もしませんしね。

悟がやられた時は心がすごく澱んだ気持ちになりました。そこまでしなくていいのにとさえ思いました。だからこそその後の勝利がより一層映えてうつります。

④疑問点1

ただ悟が入院した後に八代が悟を追って千葉に行くのには少し疑問が沸いてしまいました。

確かに八代自身が『生』を感じたのは悟と対決している時で八代の中でも悟が大きな存在であることはわかるのですが、目を覚ますかもわからない悟を追って拠点を千葉まで動かすものなのかなと疑問に思いました。

悟がほぼ再起不能になっても追いかけるということは八代も悟の復帰を信じていた中の一人だったわけですが、そこまでするか?と思ってしまいました(ストーリー上仕方ないけれど)。

⑤疑問点2

あと思ったのが最初の時系列で悟の母親を殺さなければよかったのにということです。

確かに、あの時点で母親は八代が真犯人だとわかったわけですが、犯行の証拠を押さえたわけではないので状況としては澤田さんに追われているのと変わらない気もするんですよね。

あのスーパーでの誘拐も未遂に終わっていますし、過去の犯行の証拠は既に見つからないしで八代の立場はそこまで変わらないのではないかと思います。

そうしたことも含めて先走って殺害に至ってしまったのも八代の失敗だったとも考えられますが。そのせいで悟がリバイバルして過去を変えてしまっていますし。

⑥疑問点3

さらに思ったのが母親が殺害された状況をそのままにしておいて警察に届ければ悟が犯人とは警察も思わないのではないかということです。

おそらくナイフにも指紋は悟のものが残っているように八代は仕向けていたのでしょうが、さすがにその状況で自分から警察に報告すれば罪はかぶせられないような気もします。

ただ賢也の父親が扱っていた娘殺しの案件も似た事件でしたのでその状況でも罪をかぶせられるようにしていたと見ていいのかなあ。

3.母親の介護のシーンが辛かった

読んでいて辛かったのが悟が植物状態になった後の母親の気持ちですね。

十何年も一人で誰も知らない土地でたった一人で息子を介護する、その気持ちを考えるだけでも泣けてきます。

公園で皆誰かと一緒に過ごしている中一人でベンチに座ってアイス食べているシーンが寂しそうで印象的でした。死ぬほど辛かっただろうなあ。

このあたりの心理描写は非常に上手だなと思いました。本編を読み終わった後に9巻の母親パート読むとヤバいです。本当に涙腺を刺激してきます。

4.賢也達がいい奴すぎる

このマンガの救いは悟の友人たちがいい奴すぎるところですね。

小学校時代に仲が良かった人が植物状態になってしまったら大人になるまで病院に通い続けることができるか、寄付を募ったりできるかと自分に問われたら正直できないと答えてしまうと思います。

確かに、少なからずとも自分たちの影響でそうなってしまった負い目もあるでしょうが、その負い目から逃げてしまうのが普通です。この点は一番悟が実感していたでしょうが本当にいい友達を持ちました。

5.リバイバルという能力

結局最後までなぜ悟がリバイバルという能力を使うことができたのかは不明なままでしたが、普通のタイムリープものと違い、制限も多くいい設定だなと思いました。

①リバイバルはそんなにいい能力じゃない

肝は自分の意志で過去に行けないこと自分の利益では発生しないことといったところでしょうか。

時をかける少女のようなタイムリープでは自分のために自分のタイミングで過去に戻れましたが、リバイバルはあくまで自分ではなく他の誰かが死や不幸に見舞われる時だけ勝手に発動してしまいます。

こう見ると結構うれしくない能力ですよね。

最初のトラックの時も次の工事現場の時も助けたからといって悟に何のメリットもありません。

それでも悟は毎回のように手助けをしてしまうので、性根はもともと正義のヒーローの気質があると思います(助けないとまたリバイバルしてしまうので仕方ないかもしれませんが)。

現実ならタイムリープはしたいけどリバイバルはしたくないですね。

②いつからリバイバルできたんだろう

あと疑問に思ったのが悟はいつからこのリバイバルを使えるようになったのかということです。

もしも、小学校の頃から使えたのであれば雛月やヒロミの死の時にリバイバルが起こったはずだからです。

でも、あの頃の悟が仮にリバイバルしても精神は子どものままなので結局何もできないか…。

未来を知っていてかつ大人の悟の精神があったからこそあのような芸当を行うことができたのでリバイバルには何かしら状況を改善する可能性があるということが発生の一つの条件なのかもしれません。

まとめ

以上、マンガ版僕だけがいない街を読んだ感想をつらつらと書いてきました。

このマンガを個人的に評価するとすれば星5つ中の5と断言できると思います。

誰が真犯人かを主人公と追っていくハラハラ感、そして、細かい心理描写、状況描写どこをとっても最高峰の出来だと思います。巻数も少なく最初から最後まで練りに練られた構成となっているので誰にでも楽しめるマンガとなっていると思います。所々で泣ける場面もありますしね。

僕の場合、普段はジャンプ系の漫画を多く読んでいることもあってか新鮮味を感じる内容でしたし感動もできて非常に面白かったです。

もし万が一この記事を読んだけど実は本編を読んでいないという方は是非手に取ってみてほしいと思います。

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コメント

  1. P_MAN より:

    良いレビューをよく読みました
    1.
    八代は「心の中の穴を埋めるために「子供を殺害しました
    そして悟に会った後、それをやめました
    (詳細については、コミックに出てきます)
    殺人をしてまで「心の中の穴」を埋めようとしていた八代あるので、彼が長年悟を待っているのは、そんな不思議なことではなかったかもしれません。
    また、元の世界でも八代は千葉に住んでいました。いくつかの理由であった間に、彼は千葉に到着しました。彼悟を追いかけたのは確かだが、同時に彼には千葉に行くに値する他の理由も多かったようです(彼は千葉を好きとか:D)

    2.
    明らかに18年前の事件は、もはや証拠がありません。しかし、彼はその事件以降も継続して事件を引き起こした。もし幸子が彼を疑い始めたら、他の事件でも八代が関連しているという事実を気付くことができました。だけでなく、八代は、今後も継続して児童殺害をしたいです。
    また、八代と幸子の再会シーンは幸子にかなり強い疑いを喚起十分し八代もこの事実をよく知っています。 (これは、中西彩誘拐事件と非常によく似ています)

    3.
    たとえそのような状況では、悟が理性を取り戻し、警察に通報した場合濡れ衣を使わなかったかもしれません。しかし、悟が八代を後に来るなかったので、八代は用の線上に上がらさえできません。結局、最も有力な容疑者は悟です。彼には明確な言い訳がありません。

    • tantan より:

      コメントありがとうございます!

      しかも疑問点に一つ一つ答えていただけるとは…。本当にありがとうございます!

      1.
      確かに元の世界でも千葉に住んでいたということは悟だけが理由というわけではなさそうですね。

      議員になるのはどちらの世界でも同じなので千葉と元から縁があったのかも?

      2.
      これに関してもおっしゃる通りですね。確かにこの瞬間の事件は捕まらないにしても今後の八代の行動が制限されるのは間違いないわけですし。それを八代が好ましく思わないのは性格からしても容易に想像できます。

      3.
      これは警察の捜査の仕方によるのかもしれませんが、使われたのが自分の家のナイフであれば指紋がついているのは当然でしょうし、あまりにも悟が怪しすぎて逆に怪しくないのではと思いました。まず悟の場合動機も不明ですし、殺人を犯すのであればもっと犯行を隠すと予想されるのではないかと思いました。だからこそ自分で通報すればよかったのになあと思ってしまいました。この辺りは想像の範疇を超えないですね。